またまたDavid(デヴィッド)が誘ってくれて、今度はクラシック・コンサートに行ってきました。と言っても、Proms(プロムス)みたいに大きなコンサート・ホールで壮大なオーケストラ、ではなく、Victoria(ヴィクトリア)近くにある教会でのピアノとヴァイオリンとチェロの三重奏の室内楽曲のコンサート。
私、ピアノ三重奏って初めてで、最初David(デヴィッド)に誘われたときも全然わかってなかったんだけど、ただ演奏曲目がBeethoven (ベートーベン)とTchaikovsky (チャイコフスキー)だったから、興味を引かれて行くことにしたんだよね。私、Beethoven (ベートーベン)って割と好きなの。Tchaikovsky (チャイコフスキー)は、この人の曲を聴いた、ちゃんとした記憶がなくって、もしかしたら小学校の音楽の授業で聴いたかもしれないけど、よく覚えてないんだよね。なので、今回がいい機会だと思って。
7時半開始で、7時15分に教会のドアのところで待ち合わせって言われて、会場である教会が地下鉄の駅からもバス停からも、ちょっと行きにくい場所にあったから、迷うといけないと思って早めに家を出たんだけど、その危惧が見事的中。事前にちゃんと地図で場所を確認したんだけど、夜だったこともあってどっちがどっちだかさっぱりわからない。
目的のバス停で降りれたのはいいけど、結局右往左往した挙句、Victoria Station(ヴィクトリア・ステーション)の方まで行っちゃって、いや、地図ではVictoria(ヴィクトリア)まで行かなかったはず、と思って、また引き返して。早めに着いたからよかったけど、それでも時間はどんどん迫ってきて、とりあえず地図で確認した方向へ歩いていったら、バス停があって、そこの地図で場所を確認し、ようやく辿り着けました。
でも一応弁解しておくと、わからないながらも、ちゃんと近くまで行ってたんだよ。きっと明るかったから、すぐに辿りつけたはず。と思う。だって私は地図の読める女…!! それについ最近Tさんから地図を読む極意を教わったし。なるほどな、とそのときすごく納得。
それはともかくとして。教会に辿り着いたとき、ちょうど待ち合わせ時間の7時15分。あまりに日本人な自分に、内心で拍手喝采したよ。David(デヴィッド)はまだかな?なんてふいっと中を覗いてみたら、すでに彼は来てました。他に女性が2人。1人は初めて会う、ちょっと年配の女性で、もう1人は何とシルヴィア…!! まさか土曜日に引き続き、早速また会えるとは。
彼女、とてもいい子そうだったから、また会いたいなぁなんて思ってたんだけど、話してみたらやっぱりとてもいい子だった。たぶん、私より年下だと思うけど、もしかしたら年上だったらどうしよう。いや、彼女の話から考えて、多少多めに見積もったとしても、それでも私より年下なはず。彼女、イギリスに4年住んでて、今は大学の受付で働いてるんだって。
親友のMは何かとドイツ人に縁があるんだけど、私はイタリア人に縁がある気がするなぁ。何となくだけどね。3年前に最初にイギリスに来て仲良くなったのもイタリア人だったし(彼女もすごくいい子だった)、今回のシルヴィアにしても、最初の出会いから今回で3回目で初めてまともに会話したけど、何回顔を合わせても話さない人とは話さないだろうし、そもそも今までは挨拶だけだからね。
しかも、こっちの人にとっては区別のつかない東洋人の顔なんて覚えてない可能性の方が高いのに、シルヴィアは私のことをちゃんと覚えてたし(逆に私の方がよく覚えてなかったくらいで(汗) ごめんね、シルヴィア)、結局9月に初めて会ってから2ヶ月かかったけど、会話するまでになったからね。それってやっぱり何かしら彼女と縁があったのかもって。
だってシルヴィアはたぶん、はっきりとは確認してないけど、Mのことは覚えてないんじゃないかな。David(デヴィッド)がMの話を持ち出したときも反応なかったし、土曜日のDavid(デヴィッド)主催のパーティでもシルヴィアは私には“ガーデン・パーティで会ったよね”って話しかけてきたけど、Mとは話してないし。一緒に写真まで撮ってたのにね。
David(デヴィッド)が参加者の写真をバシャバシャ撮ってて、ちょうど近くにいたMとシルヴィアと他2人で写真撮ってたんだよ。私はそのとき椅子に座ってて、少し離れたところから見てたんだけど、そのあと別にMとシルヴィアが会話することもなく、それだけだったからさ。まぁ単に偶然かもしれないけど、こっちに来てからちょっとスピリチュアルなんで、ふとそうかなぁって思ったの(笑)
話をコンサートに戻して、初めてのピアノ三重奏は本っ当に素晴らしかった。Proms(プロムス)に引き続き、今回も鳥肌が立ったよ。どっちも曲もとても綺麗で優雅で優美で最高だった。やっぱBeethoven (ベートーベン)好きだわ。彼の音楽は本当に偉大だね。
Tchaikovsky (チャイコフスキー)は曲が短調だから、出だしがちょっと悲しげな感じで、明るい長調の方が好みな私は、Beethoven (ベートーベン)のが好きだなぁって思ったんだけど、演奏していくうちに甲乙つけがたいほど、こっちも素晴らしくて。今まで短調って暗いイメージしかなかったけど、短調もいいんだなぁって認識を改めたよ。
それに演奏者もすごく上手だった。クラシックに詳しくないから全然知らなかったけど、またこの人たちの演奏聴きたいって思ったもん。それと他の室内楽曲も聴いてみたいって。三重奏とか四重奏とか。今までクラシックって言ったら、オーケストラとかピアノしか聴いたことなかったから、三重奏がこんなに素晴らしいものだって知らなかったよ。
オーケストラもいいけど、三重奏だと楽器が3つしかないから、それぞれの音がはっきり聴こえて、しかも3つの音が完璧に調和してて、本当に美しいんだよね。ヴァイオリンとかチェロの音色があんなに綺麗だと思ったの初めて。もちろんピアノも素晴らしかったよ。
たった15ポンドで(もしかしたら10ポンド。でもどうしたら値引きされるのか、よくわかんないんだけど)、これはとってもお得だと思う。だって本当に凄かったんだもん。しかも私はDavid(デヴィッド)が招待してくれたからタダだったし。だからDavid(デヴィッド)にはほんと感謝。こんないいものに誘ってくれて本当にありがとう。行ってよかった。いい音楽を聴くと、すごく心が洗われるね。
◆ Eaton Square Concerts (イートン・スクエア・コンサート) ◆
http://www.eatonsquareconcerts.org.uk/ (英語)
Date (開催日) : 6th November 2008 (2008年11月6日)
Time (時間) : 7.30pm (午後7時30分~)
Venue (会場) : St Peter's Eaton Square (セント・ピーターズ・イートン・スクエア)
Player (演奏者)
Leslie Howard (レスリー・ハワード) : piano (ピアノ)
Benjamin Nabarro (ベンジャミン・ナバロ) : violin (ヴァイオリン)
Matthew Sharp (マシュー・シャープ) : cello (チェロ)
Programme (演奏曲目)
Ludwig van Beethoven (ベートーベン) : Piano Trio No.7 in B flat major, Op.97 "Archduke" (ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 作品97 「大公」)
Pyotr Ilyich Tchaikovsky (チャイコフスキー) : Piano Trio in A minor, Op.50 "In Memory of a Great Artist" (ピアノ三重奏曲イ短調 作品50 「ある偉大な芸術家の思い出のために」)
<< How to get there (行き方) >>
http://www.eatonsquareconcerts.org.uk/?id=visiting (英語)
+ Tube (地下鉄) +
Victoria Station(ヴィクトリア) : Circle, District and Victoria lines(サークル、ディストリクト及びヴィクトリア・ライン
+ Bus (バス) +
No.2, 16, 36, 82, 148, 436 : Marble Arch(マーブル・アーチ) - Wilton Street(ウィルトン・ストリート)
No.8 : Tottenham Court Road(トッテナム・コート・ロード) or Oxford Circus(オックスフォード・サーカス) - Wilton Street(ウィルトン・ストリート)
No.38 : Tottenham Court Road(トッテナム・コート・ロード) or Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス) - Wilton Street(ウィルトン・ストリート)
No.73 : Tottenham Court Road(トッテナム・コート・ロード), Oxford Circus(オックスフォード・サーカス) or Marble Arch(マーブル・アーチ) - Wilton Street(ウィルトン・ストリート)

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